はじめに:建設業における「時間の使い方」を見つめ直す
「現場の仕事は好きだが、労働時間の長さがネックになっている」 「プライベートの時間を犠牲にせず、技術を活かして働きたい」
建設業界でキャリアを積もうとする際、こうした葛藤を抱える方は少なくありません。 一般的に、建設業は工期の厳守が絶対条件であり、天候やトラブルによる遅れを取り戻すために長時間労働が発生しやすい構造にあります。 「朝は早く、夜は遅い」。それが長年の業界の常識であり、美徳とされる側面もありました。
しかし、私たちはその常識に対して、仕組みを変えることでアプローチしています。 基本スタイルは「17時作業終了」。 これは単なる目標ではなく、ビジネスモデルと業務フローを徹底的に効率化することで実現している私たちの標準的な働き方です。
なぜ、物理的に早く帰ることが可能なのか。 そして、建設業である以上避けられない「残業が発生するケース」とはどのようなものか。 事実に基づいた私たちの働き方について、具体的に解説します。
■ なぜ「17時」に帰れるのか? 構造的な3つの理由

私たちが定時退社を基本にできるのは、精神論で急いでいるからではありません。 「残業が発生しやすい要因」を、業務構造から排除しているからです。その主な理由は以下の3点に集約されます。
理由1:「キッチン組立」への専門特化による効率化
建設現場での残業の多くは、「予期せぬトラブル」と「段取りの複雑さ」から生まれます。 私たちは、システムキッチンの据付工事に特化しています。 電気・ガス・内装など多岐にわたる工事を請け負うのではなく、「組立」という一点に集中することで、作業の不確実性を排除しています。
リフォーム工事などでは、解体してみないと内部の腐食や配管状況が分からず、その対応で時間が押してしまうことが多々あります。 一方、私たちの仕事は、工場でプレカットされた部材を、図面通りに正確に組み上げる作業です。 やるべき作業が明確であり、現場ごとの不確定要素が極めて少ないため、熟練すればするほど、作業スピードと精度は向上します。 「迷う時間」や「手戻り」が少ないこと。これが、時間内に作業を完結できる最大の要因です。
理由2:天候と工程に左右されにくい「屋内×新築」環境
屋外での作業が多い職種の場合、雨や風による作業中断は避けられません。そのしわ寄せは、後日の残業や休日出勤となって跳ね返ってきます。 しかし、私たちの主な現場は「新築マンション」であり、作業場所は「屋内」です。 建物の躯体ができあがった後の工程であるため、天候によって作業がストップすることはほとんどありません。
また、新築マンションの現場は、元請けである大手ゼネコンによって厳格な工程管理が行われています。 個人の裁量でダラダラと残業することが許されない現場も多く、「決められた時間内に、決められた品質で納める」ことが求められます。 この規律ある環境が、結果として私たちの「定時退社」を後押ししています。
理由3:「直行直帰」の徹底による移動時間の削減
職人の一日において、最も生産性のない時間が「現場と会社の往復」です。 現場作業が終わった後に会社に戻り、日報を書き、翌日の準備をしてから帰宅する。この移動と事務作業だけで、毎日1〜2時間が費やされているケースも珍しくありません。
私たちは、この時間を「無駄」と判断しました。 現場への直行・直帰を基本ルールとし、日報などの事務連絡はITツールを活用して現場で完結させます。 17時に作業が終われば、その場所が解散地点です。 会社に戻るための移動時間を、そのまま個人の自由時間に変換する。 非常にシンプルな仕組みですが、これが夕方の時間を確保する上で最も大きな効果を生んでいます。
■ 包み隠さずお伝えする「残業がある日」のリアル

ここまで「17時終了」の理由をお伝えしましたが、私たちは建設会社であり、お客様あっての仕事です。 「いかなる時も絶対に定時で帰る」と断言することはできません。 入社後のミスマッチを防ぐため、残業が発生する可能性についても正直にお伝えします。
繁忙期や工期逼迫時の対応
建設業界には波があります。多くの建物が完成を迎える時期や、現場の進捗が重なるタイミングでは、業務量が増加します。 また、私たちの効率化努力とは無関係に、現場全体の工期が遅れている場合、そのリカバリーのために協力要請が入ることもあります。 そうした際には、17時を超えて作業を行うことや、キリの良いところまで進めるために残業をお願いすることがあります。
現場トラブルによる突発的な残業
「物流の遅れで部材が届かない」「先行業者の作業が終わっておらず、着手が遅れた」 こうした現場特有のトラブルは、ゼロにはできません。 作業開始が遅れれば、当然終了時間も後ろ倒しになります。工期を守る義務がある以上、その日のうちに終わらせなければならないケースでは、残業が発生します。
私たちのスタンス
重要なのは、これらの残業が「必要な対応」に限られるということです。 慣習的な「付き合い残業」や、業務終了後の「無意味な待機時間」はありません。 自分の担当業務が完了し、品質チェックも問題なければ、周囲を気にせず退勤していただきます。 残業が発生した場合は、当然ながら時間外手当を全額支給します。 「基本は定時、必要な時だけ残業」。このメリハリこそが、長く働き続けるための鍵だと考えています。
■ 「時間」が生まれることで広がる選択肢

17時に仕事が終わる生活。それは、単に労働時間が短いということ以上に、あなたの生活スタイルそのものに選択肢を与えます。 これまで仕事に費やしていた時間を、どのように使うか。それはあなたの自由です。
家族と過ごす時間の確保
もしご家族がいらっしゃる場合、夕方の時間は家族とのコミュニケーションに充てることができます。 子供の世話や家事の分担、あるいは家族揃っての夕食。 物理的に家にいる時間が増えることで、家庭内での役割や過ごし方に変化が生まれることは間違いありません。 「寝に帰るだけの家」から、「生活を営む場所」へ。 日々の些細な出来事を共有できる時間は、家庭の安定につながります。
心身の健康管理と休息
建設業は体が資本です。 毎日決まった時間に帰宅できることは、生活リズムの安定に直結します。 十分な睡眠時間を確保し、栄養バランスの取れた食事を摂る。 平日にしっかりと体を休めることができるため、疲労を翌週に持ち越さずに済みます。 慢性的な睡眠不足や疲労の蓄積は、現場での集中力低下や事故のリスクを高めます。 安全に、長く働き続けるためにも、「しっかり休む」ことは仕事の一部であると私たちは捉えています。
自己研鑽や趣味への没頭
自分のための時間が確保できれば、趣味や勉強に打ち込むことも可能です。 資格取得のための学習、スポーツジムでの体力作り、あるいは単純に好きなことをしてリラックスする時間。 仕事以外の時間を充実させることは、精神的なリフレッシュになり、結果として仕事へのモチベーション向上にも寄与します。
■ 私たちが目指す働き方

私たちが「時間」にこだわる理由は、社員の生活を守ることが、結果として質の高い仕事につながると確信しているからです。 プライベートが充実し、心身ともに健康な状態で現場に向かう職人と、疲労困憊の職人では、パフォーマンスに明らかな差が出ます。
キッチンという、生活の中心となる設備を扱う仕事だからこそ、作り手である私たち自身も、健全で豊かな生活を送るべきだと考えます。 無理なく働き、確実に成果を出し、適正な報酬と自由な時間を得る。 それが、私たちが目指すプロフェッショナルの姿です。
■ まとめ:事実に基づいた選択を
この記事では、私たちの働き方について、良い面も、建設業ならではの厳しい面も含めて、事実をお伝えしました。
- キッチン組立への専門特化
- 天候に左右されない屋内作業
- 直行直帰による移動時間のカット
この3つの仕組みにより、「基本17時終了」を実現しています。 一方で、繁忙期やトラブル時には残業が発生することも事実です。
しかし、無駄な長時間労働や、目的のない拘束時間は一切ありません。 もしあなたが、「建設業の仕事は続けたいが、働き方は変えたい」「メリハリをつけて働き、自分の時間も大切にしたい」と考えているなら、私たちの環境はきっと適しているはずです。
まずは、面接でお互いのことを話し合ってみませんか。 疑問点があれば、どんなことでも正直にお答えします。 あなたからのエントリーをお待ちしています。

